【初心者向け】英語スピーキング向上のための効果的な勉強法

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英語を話せるようになりたいけれど、何から始めるべきか分からない人は多いはず。文法のやり直し?単語丸覚え?英語のラジオを聴く?それとも教材丸覚え?毎日一体何時間やればいいの?など英語が話せるようになるためへの道は果てしなく遠いもののように感じますよね。本記事では、英語初心者でも実践しやすいスピーキング力向上のための効果的な勉強法を私の経験をもとにお伝えし、自身の目標に向けた一歩を踏み出す具体的な方法を解説します。自信をもって英語を使えるようになるための第一歩を踏み出してみませんか。

目次

スピーキングが上達しない原因

スピーキングが上達しない原因はズバリ3つ!「練習量不足」、「文法的な理解の障壁」、そして「間違いを恐れる心理的な要因」です。それぞれを解決するにはどうすべきか、解説していきますね。

1.英語を話す練習不足

英語を使う機会が少ないと、スピーキング力を向上させるのは難しいものです。多くの学習者はインプット中心になり、リアルな会話を後回しにしてしまいます。しかし、言語スキルは繰り返し使用することで定着します。特にスピーキング力は、実際に口に出して練習することで大きく向上します。

例えば、自宅や職場が日本語中心の環境だと、英語を使う機会がほとんどないため、いざ話そうとしても言葉が流暢に出てこなかったり、簡単なフレーズや単語すら思い出せないことがあります。私自身も、アメリカに留学中、英語漬けの日々を送っていたとき、久しぶりに母から電話がかかってきた際、母国語である日本語を話すのに一瞬戸惑ったことがあります。言語を使わない時間が続くと、自然に口が動きにくくなってしまうんですね。

そのため、スピーキング力を高めるためには、意識的に英語を話す機会を増やすことが非常に重要です。私がおすすめする方法は、まずオンライン英会話スクールの活用です。私が代表を務める「イングリッシュ・パートナーズ」では、コンスタントにアウトプットの練習をすることができます。また、英会話カフェや言語交換アプリなどを活用して、日常的に英語を使う習慣を作ることも効果的です。

積極的にアウトプットをすることで、スピーキング力は飛躍的に向上します。英語を使う環境に自分を置くことが大切です。待っているだけでは、その機会はなかなか訪れませんよ!

2.英語と日本語の文法の違い

英語と日本語は文法構造に明確な違いがあり、この違いを理解することがスピーキング力の向上において重要です。英語は基本的に「SVO構造」(主語-動詞-目的語)ですが、日本語は「SOV構造」(主語-目的語-動詞)です。この構造の違いが、英語を話す際に混乱を引き起こす一因となります。

例えば、日本語の「私はりんごを食べる」という文章を英語に翻訳する際、英語の語順を理解していないと、「I an apple eat」のように不自然な順番になってしまいます。しかし、英語の語順を正しく理解すると、「I eat an apple」と自然に翻訳できるようになります。このように、文法構造への理解が不足していると、スピーキングがぎこちなくなり、それがさらなる苦手意識を生むことがあります。

実際、私も相手が発する英語をそのまま訳すことが多く、意味が通じずに困った経験が何度もありました。つまり、英語の語順感覚を養うことがスムーズなスピーキングの実現に不可欠です。

この語順感覚を身につけるために、以下の5つの方法が効果的です。

  1. 自分で言いたいことを日本語で書く
    まず日本語で伝えたい内容を整理し、英語でどう表現すべきかを考える力を養います。
  2. 辞書を引きながら英作する
    自力で文章を作成することで、語彙や文法を強化し、表現力を高めます。
  3. 講師に添削してもらう
    作成した文章を講師に添削してもらい、正しい文法や自然な表現を学びます。
  4. 出来上がったフレーズを口に出して練習する
    実際に声に出して練習することで、フレーズや発音が体に染み込み、スムーズに使えるようになります。
  5. 実践練習を積む
    使えるフレーズを実際に会話で試すことで、語順や表現が自然に身につきます。

私自身、アメリカ留学時には毎晩「翌日10人に聞く10個の疑問文」を作り、ルームメイトに添削してもらい、実際に使ってみる練習をしていました。この方法を3ヶ月続けることで、瞬時に英作する力を身につけることができました。

繰り返しになりますが、日本語と英語の文法的な違いを理解し、それに慣れる努力をすることがスピーキング力向上の土台を築きます。これを意識的に続けることで、流暢に自信を持って英語を話せるようになるでしょう。

3.間違いを恐れる

英語を話す上で最も大切なのは、間違いを恐れずに積極的に話すことです。言語学習において、間違いをすることは自然なプロセスの一部であり、特にスピーキング力を向上させたい場合、間違いを恐れて話さないことが一番の障害となります。実際、第二言語を流暢に話せるようになった人は、誰もが多くの失敗や恥ずかしい思いを経験してきています。私自身もその一人です。

ここで一句、
「英会話 恥の数だけ 上手くなる」

笑ってしまうかもしれませんが、これが本当のところです。例えば、「She don’t know」(本来は「She doesn’t know」)という文法的ミスをした場合でも、相手はその意図を汲み取ろうとしてくれることがほとんどです。日常会話においては、こうした小さな間違いは大きな問題にならないことが多く、重要なのは意思疎通ができることです。最初は誰もが間違いを犯しながら学び、英語を話していくうちに自然と修正され、スキルが向上します。

では、どうすればその「間違いを恐れる気持ち」を減らせるのでしょうか?
答えは、やはり「場数」を踏むことだと思います。自分から積極的に話す機会を設けることが大切です。例えば、オンライン英会話や英会話カフェを活用すれば、実践の場が増えます。そして、コンスタントに英語を話すことで、間違うことが当たり前だと感じるようになります。このマインドセットが、私が思う第一の壁の突破口です。

間違いを恐れずに話すことで、心理的なハードルが低くなり、自然と自信もついてきます。完璧を目指すよりも、実際に話すことを重視し、間違いを受け入れる姿勢を持つことが、スピーキング力を飛躍的に伸ばすポイントです。学習過程での失敗を新たなステップと捉え、楽しみながらスキルを磨いていきましょう。

英語スピーキング向上のために必要なこと

英語のスピーキング力を向上させるために重要なことは、主に3つです。

  1. 聞かれたことを理解できる能力
  2. 瞬間英作文できる能力
  3. 基本的な発音練習方法

それぞれについて、詳しく説明していきます。

聞かれたことを理解できる能力

聞かれたことを正確に理解する能力は、英語スピーキング力を向上させるために不可欠です。この能力を高めることで、相手の言うことを適切に理解し、正確な返答を行えるようになります。

例えば、ネイティブスピーカーが日常的に使用するイディオムやスピード感のある話し方に対応するためには、文脈を理解する力や語彙を増やすだけでなく、リスニング力を積極的に養成する必要があるでしょう。特にノンネイティブが苦手とする音のリンキングや脱落を認識し、速いペースで話される内容をキャッチするスキルは実践的な会話において非常に役立ちます。

また、この能力の向上は、単に聞いた内容をその場限りで理解するだけではありません。聞き取る力を磨くことで、相手の意図や感情を的確に読み取れるようになり、より円滑で親しみやすいコミュニケーションが可能になります。習得には時間がかかりますが、リスニングの練習を積み重ねることで自信とスピーキング力の土台を築くことができます。私が行ってきた方法としては、大好きな映画のワンシーンをとにかく繰り返し観る、というやり方です。映画を何度も見返すのだとすごく時間がかかってしまいますが、ワンシーンだとそこまで時間がかからないので、以下のやり方はおすすめです。

①日本語字幕もしくは吹き替えで観て内容を理解する

②同じシーンを英語字幕で見る(これを10回は繰り返す)

③スピードをゆっくりに落としてディクテーションをしてみる

④スピードを落としたところからシャドーイングをしてみる(最終的にはオリジナルスピードに近づける)

ここまでやって初めてそのシーンの理解を深めることができ、ここで得たフレーズはスピーキングに大いに役立ちます。同時にリスニング力も上がっていきます。

瞬間英作文できる能力

英語のスピーキングを向上させるためには、瞬間的に英作文を作るスキルを身につけることが非常に重要です。このスキルは、日常会話において頭の中で考えながらスムーズに言葉を発するための基盤となります。

日常的なコミュニケーションでは、相手の発言にすぐさま応答し、自分の考えや意図を的確に伝える力が求められます。そのためには、英語を脳内で素早く組み立てる能力が必要です。

具体的な例を挙げると、「今日は天気がいいですね」と思ったときに、それをすぐに英語で「The weather is nice today.」と表現できるようになることが目標です。このような短いフレーズから練習を始めることで、徐々に複雑な文章も瞬時に組み立てられるようになります。そして何より自分事にできるフレーズを作ることです。教材に載っている出来上がったフレーズを丸覚えしても、それがそのまま使える生きた会話は中々ありません。私は留学前に教材を丸覚えして行ったのですが、簡単な挨拶でさえどう返していいかわかりませんでした。自分で言いたい事を考えてこなかったことに気付かされたのです。毎日のちょっとした瞬間や気づきを英語で表現してみることが効果的です。日本語を書き出してから英作する、ですよ!また、その時に翻訳機は絶対に使わないこと!形が見えてしまっては意味がないのです。いざという時に頼れるのは教科書ではなく、自分で瞬間英作できる力、ですからね!

瞬間英作文を活用することでスピーキングの壁を乗り越え、より自信を持って英語を話せるようになるでしょう。

是非、私のYoutubeチャンネルの『レイニー先生の必ず役立つ英会話』より「【最強の英語独学法】英語が話せるようになった方法を教えます」をご覧いただけたらこのやり方について詳しく解説しています。

基本の発音練習方法

英語学習において基本の発音を正しく習得することは、スピーキングそしてリスニングを向上させるために非常に重要です。相手に言いたいことを正確に伝えるためには、発音の正確さが必要となる場面が多いです。とはいえ、完璧に言えないからまた黙ってしまう、ということは起きてほしくないので、おすすめのやり方としては私が毎日SNSで配信している「レイニー先生のスラスラ英語」法でフレーズを口に馴染ませる練習からしてみてはいかがでしょうか。音読、シャドーイングなど、いきなりネイティブのスピードでマネさせられることがあるかと思いますが、そんなの、ついていけないし、早すぎて無理ですよね?

私はアメリカの高校と大学で演劇を学んでいたのですが、台本をポンと渡されて初見で読む、ということがザラにあり、つっかえて全然読めなかった経験があります。

どうやったらつっかえずに読めるのか考えた結果、一つ一つの単語に区切ってまずはゆっくり、はっきり、丁寧に発音してみたのです。そうすると全てが発音でき、徐々にそれをつなげて、最終的にスピードを上げてスラスラとワンフレーズが言えるようになりました。

誰もゆっくり英語を話す練習をしていいよ、とは教えてくれないじゃないですか!でも、いいんです!まずは丁寧に声に出して、そして口を大きく開けて発音の練習をしてみるところから始めてみましょう!

是非レイニー先生のSNSで発信しているショート動画で毎日1フレーズマスターしていって自分のものにしてみてください。

せっかくなので今日の1フレーズ、一緒に声に出して練習してみましょう♪

日常生活でスピーキング力を鍛える方法

英語のスピーキング力を向上させるためには、オンライン英会話や英語アプリだけではなく、映画やドラマを活用したり、日々短時間でも英語に触れるようにすることが大切です。それぞれの方法を組み合わせ、自分に適したスタイルで日々英語を生活に取り入れるのが向上の鍵と言えます。

オンライン英会話スクールを活用

オンライン英会話スクールは、英語を話す環境を日常的に持てない人にとって、実際に英語を話す経験を増やすことができます。これにより、英語を話すことへの抵抗感を減らせるだけでなく、リアルタイムでのコミュニケーションスキルを磨くことが可能です。

また、講師との会話を通じて、自然な言い回しや日常的なフレーズを学ぶことができます。これらは教科書や参考書では得られない、実用的な表現として、実際の英会話で役立つものばかりです。

例えば、オンライン英会話スクールでは多くの場合、1対1のレッスン形式が採用されています。このような個別指導は、学習者自身の弱点や目標に合わせた学習計画を提供するのに最適です。具体的には、発音や文法に焦点を当てたいのか、それとも会話力自体を伸ばしたいのかといったニーズに応じたカスタマイズが可能です。また、家庭や仕事で忙しい人にとっても、好きな時間に自宅から学べる柔軟なスケジュールが大きな魅力と言えるでしょう。

オンライン英会話スクールを活用することで、場所や時間の制約を超えて効率的に英語スピーキング力を向上させることが可能です。レッスンだけど友人と会話をしているような、そんな感覚も味わえて楽しいはずです。でもどのスクールを選べば良いかわからない!という方はまずはお気軽に、私が代表を務めている「オンライン英会話スクール イングリッシュ・パートナーズ」の無料体験レッスンを受けてみてください。

何か行動を起こさない限り、英語は前に進みませんよ!

ポッドキャストや音声教材の活用

ポッドキャストや音声教材を活用することで、スピーキング力を効率的に鍛えることができます。これにより、聞き取りのトレーニングを並行して行えるため、自然な発音やイントネーションを習得できます。リスニングとスピーキングスキルが互いに補完し合い、効果的な学習成果を得ることが可能です。また、自分が興味・関心のあるトピックを選ぶことで学習意欲が高まり、継続しやすくなるのも利点です。私のポッドキャスト番組『レイニー先生の今日から役立つ英会話』も毎週金曜日に配信中です。

私も、他のポッドキャスト番組を聴きながらシャドーイングを練習したりしています。このようなツールを活用することで、自身のスピーキング力を着実に向上させましょう。繰り返しになりますが、聴いているだけでは英語は話せるようにはなりませんからね!

映画やドラマでリスニングとスピーキングを学ぶ

映画やドラマを利用することで、英語のリスニング力やスピーキング力を楽しく向上させることができます。これらのコンテンツには日常会話で使用される自然な英語表現や、ネイティブスピーカーの発音、イントネーション、さらには文化的背景を含むリアルなやり取りが豊富に含まれているため、実践的な英語力を養うのにとても効果的です。

例えば、英語の字幕をオンにして映画やドラマを視聴し、気に入ったセリフを何度もリピートする方法があります。これにより、発音やリズムを耳で覚え、口で再現できるようになります。また、登場人物が使うフレーズを意識し、自分の日常会話に取り入れることで、より実践的な表現が身につきます。一時停止や巻き戻し機能を活用すれば、特定のセリフを集中的に練習できるため、難易度の高い表現もしっかりマスターすることができます。

さらに、映画やドラマの内容を理解することで、物語の背景にある文化や価値観も学べるようになります。これにより、英語の「言葉の意味」だけでなく「使い方」も身に付き、より自然で流暢な会話スキルが養われます。

英語学習を長く続けるためには楽しさも重要です。お気に入りの映画やドラマを活用することで、楽しみながら学習を進められ、挫折することなくスピーキング力を高めることが可能です。難しい内容の映画は理解できなくて当然なので、英語学習目的で観る映画選びはまずはシンプルに楽しめるものが良いですね!

毎日英語に触れる

日々の生活の中で英語に触れる時間を増やすことは、英語スピーキング力向上への近道です。毎日英語に触れることで、脳が自然と英語を受け入れる環境を整え、言語への慣れを形成できます。この慣れから、理解力や会話の反射力が徐々に向上していきます。

毎日の習慣として生活の中に英語を取り入れる工夫を続けると、スピーキング力は効率よく向上します。大切なことは「続けること」です。一日中英語漬けになる必要はなく、短い時間でもいいので定期的に英語に触れましょう。このような積み重ねが、あなたの英語コミュニケーション能力を確実に引き上げてくれます。1日15分繰り返すだけでも違いますよ!

スピーキング力向上の注意点

英語のスピーキング力を向上させるためには、練習不足や間違いを恐れる心理的な障壁を乗り越えることが重要です。さらに、基本的なスキルであるリスニング力や瞬間英作文力を強化し、日常的にアウトプットできる環境を整えることが求められます。インプットとアウトプットのバランスを意識しながら学習を進めるのが効果的です。また、英会話アプリやシャドーイングといった具体的な手法を活用し、効率的に学習を進めることができます。

自分に合った勉強法を見つけ、日々の学習を継続することが成長への近道です。英語学習を完璧主義で進めようとする必要はなく、間違いを恐れず挑戦し、その中で得た気づきを活かして改善していく姿勢を大切にしましょう。まずはできることから始め、日常生活で英語を実践的に使う習慣をつくる努力をしてみてください。

スピーキング力の向上は一朝一夕にはいきませんが、日々の積み重ねの努力が確実に成果をもたらします。次のステップとしては、英語を話す環境に身を置く、つまりオンライン英会話を活用したり、英語カフェに足を運んでみるのがおすすめです。これらを通じて、徐々に自分の成長を実感しながらモチベーションを高めていってください。その先には、堂々とネイティブスピーカーとスムーズにやり取りできる未来が待っています。ぜひ継続的な努力を続け、自分の英語力を着実にステップアップさせていきましょう。

Podcast番組 レイニー先生の今日から役立つ英会話第264回 英語を話せるようになりたい。でも何から始めればいい?『たった1つ』の大切なこと

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この記事を書いた人

16歳でミュージカルの勉強の為、単身渡米。
ミュージカル「CHICAGO」を始め数々の舞台に立つ。
帰国後、バイリンガルMCとしてフジテレビ「ネプリーグ」などTVやイベント、英語講師として活動。
現在、オンライン英会話スクール 「イングリッシュ・パートナーズ」の代表を務める。また、YoutubeやPodcast番組などでも活躍中。

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